誠実に生きる…

出羽国米沢藩9代藩主「上杉鷹山:うえすぎようざん」の誠実さから学ぶ…

鷹山 のやり方が非常に誠実かつ堅実だったからです。
他藩の中には,武士の権力 を用いた 強引 さや傲慢さが目につく
債務処理や改革 もありましたが,鷹山は自ら田に入り, 山に登って雨 請いを し ,商人に学び借金の返済を続け,地道な工夫 や 改革を積み重ねていきました。
も ちろん,鷹山の成功の背景には,彼を支える沢山の人々がいました。
鷹山や藩士たちを導いた,細井平洲をはじめとする学者たち 藩再建に知
恵を絞った幹部たち 同じ目的に向かって自分の持ち場で尽力した中級家
臣たち 半士半農の生活を誇りに感じ藩政・ 藩 社会の土台を守った下級藩
士たち 米沢藩を見捨てず指導し続けた商人たち…。

それでも 彼らの力が引き出され,一つ方向に束ねられ生かされていくためには,やはり優れたリーダーが必要でした。 上杉 鷹山の人柄, あらゆる人や物事に対する姿勢,学問に励む姿 に導かれてこそ,改革は実を結んだと 言 えるでしょう。

鷹山はさらに、学問の大切さを伝え,身内や藩士,そして領民に対してとても教
育熱心でした。

「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」

という言葉は,通常の政務についてではなく,教育についての指示に 添え
られた言葉で す 。

鷹山は,決してヒーローではありません。彼の改革は,天才の偉業などではなく,試行錯誤と努力の連続でした。彼の言動は神がかり的なものではなく,学問に導かれ誠意に溢れた,等身大の人間の姿でした。彼は特別な人格や能力の持ち主ではなく,素直で明るく,感謝に溢れた謙虚な人物でした。

私も一人の経営者としてそして父親として、鷹山のような人物でありたい。